2022.7.6
子どもの名付けにはどんなルールがある?使える名前・使えない名前とは?
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生まれてくる赤ちゃんのために、両親が用意できる最初のプレゼントが「名前」です。
せっかくなら印象的な名前をつけたい、家族の思いを込めた名前にしたいなどさまざまな要望があると思いますが、名前を決めるときにはルールを意識することも忘れてはいけません。
まずは、名前の付け方にまつわる基本ルールや基礎知識を知っておきましょう。
目次
名前は赤ちゃんの出生日から14日以内に決めなければいけない
赤ちゃんの名前は、「出生届」という形で自治体に書類を提出する際に必要になります。
出生届は出産当日を含めて、14日以内に提出しなければいけません。
そのため、名前についても「出産から14日以内に決めて、出生届に記載しなければならない」ということになります。
出産当日からの二週間は、病院の退院手続きをしなければならないのでばたばたしやすく、はじめての出産ならなおのことあっというまに過ぎ去ってしまうでしょう。
そのため出産前から候補の名前を決めておき、スムーズに手続きできるよう準備しておきましょう。
使える文字に決まりがあるので注意
子どもの名前を考えるとき、どんな名前でもよいというわけではありません。
子どもに名前を付けるにあたっては「戸籍法」という法律を遵守する必要があります。
戸籍法では、「子どもの名前には常用平易な文字を用いなければならない」と定められています。
「常用平易な文字」とは、法務省令で定められている文字であり、簡単に言えば「日頃から目にすることの多い特殊でない文字、読みやすい文字」です。
例えば常用漢字や人の名前に使われる漢字、ひらがな、カタカナなどがあります。
目にする機会が多く、悪い意味をもたない漢字を使っていれば基本的に問題ないと考えて問題ありません。
不安な場合には、法務省のサイトも確認しておくとよいでしょう。
名付けに使えない文字は具体的にどのようなものがある?
名前として使えない漢字には、悪い意味やネガティブなイメージのある漢字が含まれます。
例えば「呪」や「蔑」など。
さらに差別的な意味合いを想像させる「妾」「娼」や、「糞」「屍」といった漢字も使えません。
その点には十分注意しましょう。
また、数字やアルファベットも使用できません。
数字は「1」「2」などのアラビア数字でも、「Ⅰ」「Ⅱ」などのローマ数字でも、どちらも使えませんので注意してください。
さらに、記号もNGです。
◎や★といった記号を使うことはできないので、あわせて覚えておきましょう。
名づけでは漢字の読み書きがしやすいものを選ぶ
ここからは「では、どんな名前ならOKなの?」と悩んでしまったときのため、名前の選び方について解説していきましょう。
まず、意識したいのは読みやすさや書きやすさです。
近年、いわゆる「キラキラネーム」のような特殊な名前も少なくありませんが、あまりに読みにくい名前や書きにくい名前は間違って伝わってしまう場合があります。
医療の現場など、切羽詰まったシーンでは名前が読めない、書けないことが重大なトラブルにつながってしまうかもしれません。
また画数が極端に多く、複雑な漢字の場合にも同様のトラブルが考えられます。
こうしたトラブルに見舞われないためにも、比較的読みやすく書きやすい漢字を使うとよいでしょう。
また口頭で名前を伝えるときにも、読みにくかったり、響きが一般的でなかったりすると間違いを招きやすくなります。
口頭で漢字を説明しなければならない機会に、説明しにくい名前もあまり適切な名前とは言いにくいでしょう。
苗字とのバランスも大切
続いて、苗字とのバランスも重要です。
女の子の場合には「結婚したら苗字が変わることが多いのだから、あまり考えすぎても意味がないのでは?」と考えてしまうかもしれません。
しかし、やはり苗字は印象的な名前を絞り込んでいくための大切なきっかけになります。
苗字の並べたときの、文字のバランスはきれいにまとまっているでしょうか?
あるいは、発音してみたときに語感がよく、つっかえることなく発音できるでしょうか?
一般的に苗字と名前で同じ漢字や同じ音が続いていると、書いたり読んだりしにくくなってしまいます。
一度実際に口にしながら考えてみましょう。
さらに、文字数の兼ね合いもヒントになるでしょう。
例えば「原」や「乾」のよう一文字の苗字に対しては、名前は二文字や三文字のほうがバランスよく見えます。
発音についても同様で、苗字と名前でまったく同じものよりは、それぞれに違いがある方が響きがよく思えるでしょう。
漢字にしたときの字面も、バランスを意識しましょう。
似た漢字や同じ部首の漢字が立て続いてしまうのであれば、読み方は同じで異なる漢字を探してみるのもいいかもしれません。
まとめ
赤ちゃんの名前は、一生をかけて子どもが連れ添っていくため、ぜひじっくり考えたいものです。
使用できる漢字、できない漢字などを確認した上で、響きや字面など問題のない名前を検討してみましょう。
苗字とのバランスや意味なども踏まえながら、素敵な名前を考えてみてくださいね。
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