2023.1.24
臨月に間違えやすい!おりものや粘液栓とおしるしを見分ける方法
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臨月には、妊婦さんの身体にさまざまな異変が見られます。
そのひとつとなるのがおりものですが、その中にもまた種類があるので注意が必要です。
特に、粘液栓とおしるしの違いについては理解を深めておきましょう。
粘液栓とは?
粘液栓とは、妊娠しているときに出るおりもののようなもののことです。
ゼリーのような粘度があり、指先でつまむこともできます。
妊娠中は子宮頸部に、透明のかたまりとなる粘液栓ができ、お腹の中野赤ちゃんを守ろうとします。
粘液栓は子宮口を保護することで、各種感染などを予防する役割を果たします。
そう聞くと、粘液栓が出ると「子宮や赤ちゃんを保護するものがなくなってしまうの?」と不安に思うかもしれません。
しかし、粘液栓がなくなったからといってすぐに感染症になるという訳ではありません。
ただし、無理に排出すると危険ですから自然に出てくるのを待ちましょう。
これは羊水と同じように、身体が出産の準備をはじめるために起こる変化です。
出産が近付いてくると、身体は赤ちゃんを産むために子宮口を広げていき、そのうちに粘液栓も排出されていきます。
つまり粘液栓が排出されたということは、いよいよ出産が近づいている状態と言えます。
ところが粘液栓が出たからと言って、すぐに陣痛が来て出産になるというわけではありませんので理解しておきましょう。
粘液栓が出てから出産まで、数週間かかることもあります。
そのため「予定日よりかなり早いタイミングなのに、もう粘液栓が出てしまった!」というようなことがあっても、心配しなくていいですよ。
おしるしとは?
おしるしとは、子宮頸管の血管が破れ出産が近づくときにみられるサインのことです。
粘液栓に似た、おりもの状の粘り気のあるものです。
出る量には個人差があり、生理のときと同じような量が出る人もいますが、ほとんど出ないこともあります。
特徴としてはピンクや赤、茶色で、少し血が混ざっていることもあり、妊娠37週~42週未満に出ます。
もし、この時期よりも早くおしるしのようなものが出たときには、医師に相談してください。
おしるしがくると、多くの人がその後数時間から数日中に陣痛がはじまり、出産となります。
もっと長い時間がかかる人もいますが、いずれにせよおしるしは「出産が近づいているしるし」と考えましょう。
粘液栓とおしるしの違いは?
粘液栓とおしるしは、似ているように感じられるため見極められず困ってしまうかもしれません。
どちらも粘り気があり、妊娠に従って出るものという点は同じです。
しかし、おしるしの場合には血が混ざっていることが特徴と言えるでしょう。
粘液栓の場合、透明で血のような色味はありません。
粘液栓は妊娠中に何度か出ることがありますが、おしるしはいよいよ出産が近づいた妊娠後期にしか出ません。
妊娠後期、特に前駆陣痛のあとに血の混じったものが出たなら、おしるしと考えていいでしょう。
ただし、前駆陣痛の前におしるしがある人、前駆陣痛とおしるしが同じタイミングの人、そもそもおしるしがまったくない人もいます。
判断に困るときには、自己判断せずきちんと医師に相談することをおすすめします。
おしるしの見分け方
「おしるしかも!」と思うものが出たときには、気持ちもあわててしまいがちです。
しかし、一旦立ち止まって本当におしるしかどうか、よく確認しましょう。
おしるしと間違えやすいものには、例えば破水があります。
破水はおしるしに比べると粘着質というよりはサラッとした液体状なのが特徴です。
色は透明や白濁色に近く、どちらかというと粘液栓に近いように感じるかもしれません。
破水の場合には、比較的粘り気のない液体が出てきますのでそこで区別してみてください。
あまりにも破水が長く出続けるときには、医師に相談することをおすすめします。
破水から前置胎盤や胎盤早期剥離が判明することもあるため、おかしいと感じたらすぐ対応することが大切です。
そのほか、おしるしと異常出血を間違えてしまうケースもあります。
妊娠中には、腟や子宮がデリケートになり出血の回数も増えやすくなります。
そうした出血とおしるしを間違えることもよくあるでしょう。
出血の際にも、続くようなら医師に相談してください。
まとめ
出産が近づくと身体にはさまざまな変化が起こり、はじめての妊娠や出産の際には特に困惑してしまうでしょう。
粘液栓やおしるし、破水などそれぞれに特徴が違うため、よく見極めながら対応しましょう。
中には病気が隠れているケースもあるため、気になるときには医師に相談することをおすすめします。
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